また年月が経った....

また前回の投稿からかなりの時間が経ってしまった。

ここ数年は色んなことに首を突っ込んでいるというか、そもそも自分は何をしている人なんだろう、と自分でも我に帰るくらいに、色んなことをさせていただけていることは、ある意味で光栄なのかもしれない。

でも、一番の大きなことは、このブログのタイトルである“word's worth, again“という言葉の通りに、言葉の価値について、再認識をする機会に恵まれた環境にいさせて戴いており、尚且つ、様々な文化人の方々と言葉を交わし、色々な交流をさせて戴いていることはとても大きなことだ。

例えば、私自身が数年前から個人的に研究していた古典文学の領域の復興に、陰ながらではあるが携わらせて戴いていること。これは、一分野にフォーカスをしただけでは成立せず、かなり広範囲の領域とその時間の流れ、そして、何よりその本質的な意義というものを知らなければ、その復興そのものが難しいと私自身も考えていた。しかしながら、京都には深い造詣を持つ文化人がこれだけ集まれば、というくらいの事が始まったばかりであるが、少しずつ積み上げられていることは、誠に個人としても関わる事が嬉しい限りである。

言葉の文化は、その国の根底を表すと思っている。例え、グローバル化が図られたとしても、自国の言葉無しにアイデンティティは確立されないし、そもそもその人そのものの個性の根幹が曖昧になってしまう。だからこそ、言葉の価値というのは、文化の深さと高さを象徴するものであるし、そこに紡がれた歴史を感じ、また我々が紡いていくということは、歴史を作っているに等しい。

少しずつでも、自分の言葉をまた紡がなければならない。
そのためにもブログを再始動せねば。