北野の紅葉

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 北野天満宮にて「もみじ苑」が開苑してから、数年が経つ。もう何年もこちらへ伺っているのだが、夜のもみじ苑を見たのは、ひさしぶりのように思う。今年はココ2ヶ月ほど会っていない同級生を引っ張り出して、もみじ見物へと訪れた。

 北野天神の御祭神である菅原公は「このたびは 幣もとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに」という御歌を残しておられる。菅原公といえば、「梅」を愛でておられることでも有名だが、紅葉にもまたその美しさを感じておられたのである。

 丁度、鳥居前に到着した頃にはひとは少なく、もみじ苑の入り口へと入ったおりにも観光客は比較的に少なかったのが幸いであった。半時間ほど茶室横の展望台から眺めていたら、徐々にひとが増えてきたので、紙屋川でしばらくひとの歩く様子などを観察しながら、カメラのシャッターを切っていた(掲載しているのはiPhoneのアプリで撮影したもの)。

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 苑内にひとが多くなってきて通路も塞がってきた頃に、下流側のほうのもみじを散策して、しばし色づきを楽しんでいた。ちょうど竹林をバックにもみじの色づきのコントラストが綺麗に映る位置があったので、写真を撮っていた。

 緑・黄色・赤と綺麗にまとまる場所もなかなかあるものではないので、それなりに楽しんいた。なかなか夜のもみじも趣き深いものがある。もし、ここで歌会や雅楽の演奏を楽しむことができればいいなぁ、と想像するのはちょっと贅沢過ぎるかもしれない。

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 最後にもみじ苑の南の梅苑内にある茶店で「老松」の『大茶湯』とお茶をいただいてほっこりして、もみじ苑をあとにした。ほんの1時間ではあるが、ひさびさにゆっくりと秋を楽しむことができたひとときであった。

 ちなみに、このあとは同級生と三条へと移動し、これもまたひさびさに外食して、スタバで話をして、帰宅した。